金八先生のサッカーコラム
【不定期企画*kon8連載コーナー】
第4弾
其の壱 | 其の弐 | 其の参 | 其の四 |
第4弾 天皇杯決勝2004編 | ||
其の壱「試合前の様子」の巻 【2004年1月2日13:46:21 天皇杯決勝雑感】 |
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まずは試合前の様子から。 試合前のW-UPから磐田のチームコンセプトが垣間見ることができました。パスをすごく丁寧にやっていました。 2人組で10mぐらいのパス、35mぐらいのパスを丁寧にやっていました。素人がやるとすぐ飽きてしまいそうなメニューをきちんとやる。基本を大事にするチームは強いですね。 2チームともボールキープをやっていましたが、W-UP中はそれほど差は感じませんでしたが、今思えばパスの精度の差があったのかな?と思います。 次回機会があれば、その辺を見たいと思います。 今日はこのへんで。次回「大久保がいかにブレーキだったのか?」乞うご期待。 |
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其の弐「GKのW-UP」の巻 【2004年1月3日00:13:42 続天皇杯雑感。】 |
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試合前のW-upで書き忘れたことがあったので気になって・・・また書きました。 磐田のGKのW-UPもポイントの一つだったかも。 GK佐藤洋平は、どの選手よりも早くピッチに現れ黙々とセービングしてました。GKコーチの森下氏もいろいろな球種を蹴り分け、ぎりぎりのコースに蹴りキャッチさせていました。 そういった丁寧なアップが試合中のセーブに現れていたのでしょう。事実後半2本のグレートセーブはアップで森下コーチが蹴っていたシュートと同じようなコースでした。 丁寧で入念なW-UPは磐田のチームコンセプトを体現する上で欠かせないものなのかもしれません。 次回はいよいよ試合内容にふれます。乞うご期待。 |
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其の参「セレッソ大阪」の巻 【2004年1月5日00:04:54 続々天皇杯決勝雑感】 |
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まずはセレッソ大阪から。出足の良い、積極的な守備をしていたのが印象的。特に前半は狙いを持った良いインターセプト(コースを限定する事でパスレシーバーをしぼり、パスが出たところでインターセプト)ができていて、ゲームをコントロールしそうな雰囲気がありました。前半最初の得点チャンス(大久保が空振りしたやつ)もきれいなインターセプトからでした。 逆にせっかく奪ったボールを自らのパスミスで磐田に渡してしまうことが多く、残念でした。20m〜35mのパスの精度が悪すぎで、森島、大久保、バロンにいい形でボールを入れられなかったことが勝負を分けてしまったと言っても過言では無いでしょう。 鈴木(悟)を中心に良いディフェンスをしていただけにJでも有数の攻撃陣を使いきれなかったことが残念です。 苦しい試合を勝つためにはビルドアップのパス、足の速い選手を生かすためのスペースへのパス、ポストプレーのうまい選手を生かすためのくさび・・・等々 どの状況でどんなボールを蹴るべきかを意識しながらパスをすること、セレッソの今後の課題ではないでしょうか。 長くなっちゃったので磐田については次回にしたいと思います。では。 |
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其の四「磐田」の巻 【2004年1月8日01:45:18 続々々天皇杯決勝雑感(完結編)】 |
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今回は磐田について。 とにかく理詰めな丁寧なサッカーを展開していた。 序盤は大阪のペースに圧倒されるかと思ったら、うまーく”いなして”気づいたら磐田のペースに。パスが丁寧なのと、状況判断がきちんとされていた。 特にDF〜MFのところでは無理することなく、数的優位を確保できるようにパスを展開していた。パスという選択肢がない、もしくはなさそうな場合は躊躇無くクリア。基本がしっかりしているってすばらしい! そして数的優位が保てるようなMFのサポートの動きが秀逸!局面で細かくつないで大きく展開という共通認識がしっかりしているせいでしょう。ボールの無いところでこれほど頭を使っていると楽に展開できる典型例。 良かったと言えばDF陣。大久保、森島と言ったところに対して仕事をさせなかった頭脳的なポジショニングはずいぶん参考になります。スピードを殺すためにいろいろな工夫をし、ボランチとうまく連携をとりながら守っていました。 今回の試合で目に付いたプレーヤーの一人が前田。FWとしてずいぶん成長しているなーと感心しました。大久保にも成長して欲しいです。そしてグラウが余計なことして一人少なくなり投入された菊地も、何をしにピッチに入ったかが理解されていて見ていて安心感がありました。 藤田が復帰する今後の磐田も楽しみです。 試合に対し良い準備をし、試合に結果を出す。当たり前のことをふつうにやる。元旦から良いものを見させていただきました。良い1年になりそうです。 |
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