金八先生のサッカーコラム
【不定期企画*kon8連載コーナー】
第6弾
其の壱 | 其の弐 | 其の参 |
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第6弾 天皇杯決勝2007編 | ||
其の壱 【2007年1月3日19:51 2007年元旦国立競技場にて〜その1〜】 |
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明けましておめでとうございます。 今年も国立競技場に行ってきました。 今回の天皇杯の方は小野選手の出来に軽くショックを受け今は書きたくない、そんな状況です。 まずは第28回全日本女子サッカー選手権大会決勝から。 3年ぶりの優勝を狙う田崎ペルーレと最近力をつけている湯郷ベル。 2-0の結果以上にチームの総合力の差を感じる内容でした。 つづく。 |
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其の弐 【2007年1月3日19:54 元旦国立競技場にて〜その2〜】 |
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湯郷は10番宮間を中心にショートパスやドリブルで仕掛けていくサッカー。 対する田崎は守備ではチャレンジ&カバー、攻撃ではサポートの動きを決してさぼらず、数的優位を作る狙い。 個人の能力では互角、いやそれ以上の物を持っている湯郷も数滴不利な状況に追い込まれては打開できない。逆に田崎は、囲い込んで奪ったボールを手数をかけずに展開。無理をせずにボールを動かし、相手の薄いスペースをうまく突く。得点もそんな流れから、簡単にショートショートで相手を引き出し、裏にスルーパス。前を向いたFW有利な状況での勝負。DFを振り切る技術も良く、必然の得点。後半2-0で残り5分。そこからはボールを動かし、相手コーナー付近でのキープ。 完全に大人のサッカーでした。数的優位を作るために11人が少しずつ、走る。手数をかけず、前を向いている選手にダイレクトでつけていく。そして勝負所ではどんどんオーバーラップ。 チーム全員が同じ意識で同じサッカーをやろうとしていることが、観客席からでも感じられる、そんなサッカーでした。 すばらしいサッカーを見ることができ、午前中は大満足でした。 続く。 |
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其の参 【2007年1月3日20:03 元旦国立競技場にて〜その3〜】 |
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女子の決勝が思いの外よかったので、天皇杯の決勝に対する期待もかなりふくらみました。 が、期待しすぎたようでした。 @ガンバ大阪について 試合後の西野監督のコメントにあるように あれだけのチャンスをはずし続けていると勝てる試合も勝てないという見本のような感じでした。 中盤をP明神を中心に制圧し、動きのない浦和DFの前で小気味良くパスをつなぎ、HマグノアウベスJ播戸で勝負、というところまではイメージ通りに出来ていた割に・・・はずしすぎでした。 ほんとに前半などを振り返ると2,3点入ってもおかしくないような内容でしたが・・・・決定力不足って・・・。 残念です。 次回浦和について 続く。 |
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其の四 【2007年1月5日22:04 元旦国立競技場にて〜その4〜】 |
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kon8です。 ちょっと間が開いてしまいましたが、今回は浦和について。 ベストメンバーが組めず苦しいチーム事情がそのままゲームに出ていました。しかし、控えだった選手達の仕事は見事。チームとして何をすべきか?、そのために自分は何をすべきか?を完璧に理解してピッチに立っているようでした。 前半、浦和は完全に大阪に中盤を支配されてしまいます。しかし、守備のみを考えると致し方ない面があったのです。MFをサポートするためにDFを押し上げると、GKとDFの間にスペースが生まれてしまいます。大阪のHマグノアウベスは裏へ抜け出して勝負をするのが最大の持ち味。J播戸もスピードを生かした裏へ飛び出しを狙っています。そこであえてDFラインを深く設定し、DF裏にスペースを与えなかったのです。狙いは的中し、危ない場面はあったものの大阪の良い面は徐々に消すことが出来ていったのです。 しかし、そうは言っても中盤は相変わらず支配されています。そこは本来MFの運動量でカバーするはずでしたが、両サイドのMFも 大阪の攻撃に押し込まれ、真ん中のMFに負担が増大していました。それでもL鈴木は良く動いていましたが、小野、ポンテあたりの運動量が前半10分でめっきりなくなってしまいました。 実はこういった状況下での小野の活躍に期待していたのですが・・・ 前半は大阪のがんばりとシュートミス、浦和DF陣の身体を張った守備そして動けない(動いていない?)攻撃陣、という浦和のチームとしてのちぐはぐ感が印象深かった前半でした。 続く。 |
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其の伍 【2007年1月5日22:17 元旦国立競技場にて〜その5〜】 |
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続、浦和について。 後半、ブッフバルト監督が修正し、浦和も動き始めるのではないか?と思っていましたが、わりと静かな立ち上がり。後半の出だしの印象は前半と変わりません。 ですが、選手交代で徐々にペースがあがりました。 平川→長谷部(68分) 小野→岡野(75分) いしちゃんも書いている通り、岡野の動きは見事でした。岡野の小野よりも効果的なフリーランが繰り返されることで少しずつ変化が感じられました。 そして、得点係、永井。正直、彼がどこに試合中どこにいたのかわかりませんでしたが、FWは点決めることがすべて。それまでの動きのなさ、ミスの多さ、ふがいなさ、と比較しても大きな仕事でした。 そして 88分鈴木→堀之内。 しっかりDFを固め、タイムアップ。気づいたら、90分攻め続けた大阪は負けていました。 続く。 |
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其の六 【2007年1月5日22:32 元旦国立競技場にて〜まとめ〜】 |
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続々浦和について。 試合を振り返ると、チーム状況から考え、「自分たちが出来るサッカー」「勝つためのサッカー」をどうにかこうにかやり遂げたのが浦和だったのかなと思いました。 DFの身体を張った守備、シュートを打たれる瞬間までコースを限定しながら詰めようとする守備意識の高さはやはり、優勝にふさわしいチームだったのかもしれません。 考えてみると、ブッフバルト監督が就任してから、きっちりやってきた守備でつかんだ優勝といえるかもしれません。 にしても、攻めがちょっと・・・。ワシントンがいれば・・・。小野が完全なら・・・。う〜ん残念。 今回の天皇杯から学ぶべきこと @動かないと攻撃は始まらない。 A身体を張った守備ぎりぎりまで集中した守備は堅い。 B自分が何をすべきがチームで理解されていると意外とうまくいく。 つれづれなく かきつづってみましたが、こんなまとめで。 それでは。 |
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